みなさんこんにちは。バイオトイレ担当のＳです。
2022年から取り組んでいた離島のバイオトイレが完成したのでご紹介いたします。
設置されたのは東京から南に1,050㎞、絶海の孤島小笠原諸島の「母島」です。
母島へ行くための唯一の交通手段である船「おがさわら丸」に乗って24時間、さらに父島で船を乗り換えあと2時間かかります。合計26時間というと飛行機なら日本からブラジルに行けてしまえる時間です。
小笠原村でのバイオトイレ（公衆トイレとして）は3台あります。まずは2022年に旅行会社さんが寄贈されたバイオトイレ。これは父島の夜明山（初寝浦展望台付近）に2台。次に母島の南﨑、都道最南端のロータリーに製薬会社さんの寄贈トイレとして設置されています。これまでは寄贈されたバイオトイレばかりでしたが、バイオトイレの快適さや便利さが受け入れられ、小笠原村としても観光用トイレの更新にバイオトイレが採用されました。
バイオトイレ担当のＳは母島の南崎のトイレ設置から小笠原村の現場にかかわるようになったのですが、設置当時の2014年からもう1台トイレを更新したいところがあると聞いていました。それがようやく実現の運びに・・・。
前置きが長くなりました・・。今回設置されたバイオトイレは母島の北港。母島唯一の都道241号線の北端となるところにバイオトイレがあります。つまり母島の都道北端、南端にバイオトイレがあるという事ですね。
こちらは北港の設置から30年以上が経つ浄化槽式トイレ。
ガイドさん曰く「恐怖のトイレ」と怖がられ、子供さんたちが使えなかったと・・・。
この度こちらのトイレが・・・
このように！
こちらはGKR-SW-18型で、1日あたり22回の処理能力。電源をバイオトイレ後方の太陽光パネル6枚を使用して発電、蓄電池に貯めた電力で稼働しています。
太陽光電源システムは弊社岡山工場でも実証実験しているオブグリッドソーラーシステム。
蓄電池にリチウムイオン電池を活用した長寿命な電源です。
母島では「バイオトイレ」って島民のみなさんには結構メジャーな存在で、生活にも溶け込んでいるのが分かります。「今日はバイオトイレの仕事で母島に来ました。」と言ってもみなさんすぐに分かっていただけて、「バイオトイレって何？」というコメントを頂くことはありませんでした。トイレの清掃やメンテナンスなども行き届いた状態でとても快適にご利用いただけますよ。母島に行くことがあればぜひ使ってみてくださいね。
ところで北港のバイオトイレは母島観光協会様のポスター、パンフレットやInstagram、にも取り上げていただいています。転載のご了解を頂いているのでちょっとご紹介・・・
そして株式会社オールアバウト様が運営されている、多言語による日本総合情報サイト、All About Japanに「小笠原諸島のエコツーリズム：コンポストトイレでインバウンドの影響を軽減」と題し、小笠原の豊富な自然環境を保護しつつ持続可能な観光を推進するための活動として、バイオトイレの導入などの取り組みについて取り上げていただきました。
ライターさんの目線で環境の取り組みの一環としてのバイオトイレを取り上げていただくと私共の言葉より明確に表現されていて、ちょっと気恥ずかしい感じです。
※ 画像はAll About Japan様サイトより転載
是非、All About Japanのページもご覧ください。英語版もあります。
・日本語版 はこちら https://allabout-japan.com/ja/article/11279/
・英語版 はこちら https://allabout-japan.com/en/article/11280/
本日のおまけ・・
バイオトイレの設置が完了し、引渡しのために母島に行ったのは2月でした。内地（本土のこと）は凍えるような寒さでも小笠原は最高気温20℃のあたたかさ。
この時期の目玉はなんといってもザトウクジラ！北のオホーツク海、ベーリング海付近から子育てのためにハワイ、小笠原、沖縄近海にやってきます。
話には聞いていましたが何より驚いたのはそのクジラの多さ！展望台から見渡す限りの海のそこかしこにクジラの潮吹きやジャンプする姿を見ることが出来ました。帰り道の父島に行く定期船の近くにも寄ってきて親子でジャンプ！・・いいもの見せていただきました。
※ 本記事には一部外部サイト様より記事の転載を行っています。
転載元 一般社団法人母島観光協会 Instagram https://www.instagram.com/hahajima.ogasawara.tokyo/
All About Jpan トラベル > 自然「小笠原諸島サステナブル・ツーリズム Part.1 母島バイオトイレプロジェクト」 https://allabout-japan.com/ja/article/11279/