床暖房リフォームに使えそうな薄型フローリングのお話
みなさんこんにちは。床暖房とバイオトイレ担当のSです。今回は「床暖房リフォームにぴったりな超薄型フローリング」についてご紹介します。

超薄型フローリングとは・・
リフォーム向けに開発されたフロア材で、内部の木材層(基材)がありません。
そのため、既存の床の上に直接貼る“化粧直し”に最適な材料です。
今回は厚みが 1.5mm と 1.8mm の2種類を用意しました。既存のフローリング床に床暖房ヒーターを設置し、仕上げ材としてこの超薄型フローリングを使うとどんな仕上がりになるのかを試してみます。
リフォーム前の状態を再現
まずはリフォーム前のフローリング床を準備します。
古いフローリングが手元になかったため、新品のフロア材を9mm厚の合板に貼り付けて準備完了です。
実際の傷んだフロアのある現場では、
・フラットになっているか
・床の軋みが出ていないか
を確認し、問題があれば修理しておく必要があります。


フローリングの上にヒーターを貼り付けていきます。
セイフティサーモスタットや温度センサーを埋め込むため、あらかじめ溝を掘っておきます。
床暖房の施工手順については、ダイチクのInstagramで紹介している施工動画もぜひご覧ください。
👉床暖房施工の様子はInstagramで
超薄型フローリングを貼ってみます。
今回使用する超薄型フローリングは、接着剤を使って貼り付けます。
使用したのはフローリングメーカー指定の変成シリコン樹脂系の接着剤です。


超薄型というだけあって、扱いは慎重に。
たわんで接着剤が表面につかないよう、丁寧に貼っていきます。
ここだけの話、結構たわみます。表面についた接着剤はキレイにふき取ります。
こちらは 1.8mmタイプ の床材です。
続いて、もう一つの 1.5mmタイプ を貼っていきます。
違いが分かるように、今回は隣り合わせで貼って比較してみました。


仕上げ材を貼り終わりました。超薄型フローリングなのか、通常のフローリング材なのか仕上がってしまえばパッと見は通常のフローリングと変わりません。
薄ければいいってものでもなかった・・・
よく目を凝らして見ると、1.5mmタイプ の方ではヒーターがある部分とない部分で、わずかな段差が分かるようになっていました。
上から手でなでてみると、その違いが少し感じられます。
実際に足で感じるほどではないかもしれませんが、気になる方は 1.8mmタイプ を選ぶのがおすすめです。
床暖房を入れる場合はこの点注意事項です。


リモコンを接続して試運転してみました。
とても簡単に、床暖房リフォームを行うことができました!
まとめ
超薄型フローリングを使ってカンタンリフォームをしてみて分かったこと。
・1.8mmは「さね」が付いていたので施工しやすかった。
・両タイプとも床暖房対応品なので問題なく暖めることができ、暖まり方の差も感じられなかった。
・1.5mmは薄すぎてヒーターの有無が分かってしまう。
・1.5mmは下地の状態を隠すことができない。既存の床をフラットにすることが重要。
・メーカーではDIY施工も可能としていますが、実際にはある程度の経験や慣れが必要です。
床暖房リフォームの参考になれば幸いです。

本ブログについて。
このブログでは床暖房の上に施工する超薄型フローリングについて、2種類の製品を使ってその違いを検証したものです。
あくまで弊社事務所での実験結果を事実として公表するものであり、特定の床材をおススメしたりするものではありません。
リフォームの参考にしていただくことを想定しています。