DIYで使える小技!カリクギの釘跡を目立たなくする方法!

修正できる!カリクギの釘跡!

こんにちは。大築webマスター兼釘担当のRです。

以前の記事(釘を抜いてしまう!?「カリクギ」基本の「き」)にて
「カリクギの釘跡は小さく目立たない」と記載したのですが、やはり釘を打ち込んだ跡はどうしたって、気になるものです(打ち込んだ本人なら尚更)

そこで今回は

「カリクギの釘跡をさらに目立たなくする」

為の方法をご紹介します。(完璧に消すわけではないのでその点はご了承くださいね。)

・どれくらいの釘跡になるのか。

比較対象は K-1、K-1L、K-2です。(カリクギ売上TOP3の面々です)

実験に使うカリクギ3種(K-1,K-1L,K-2)

※釘跡を分かり易くするため、木材(無垢材)に直接打ち込んでおります。

カリクギ3種抜いた後の穴の様子

極細釘で作られているだけあって、抜き跡はかなり小さいのですが、やはり気になるものです。

・釘跡を埋めるための方法を考える。

釘跡が気になる場合は木材と同系色のパテ等で埋めてしまうのも一つの方法ですが、木材とパテの色差はどうしても目立ちますし、接着後に塗装をする場合にはパテの部分だけ不自然になってしまう可能性もあります。

・目立たなくするには「水」がおススメ!

木材の性質である【乾燥で収縮】と
【湿気の吸収で膨張】を利用し、【水】を使うことで釘跡を小さく目立たなくすることが出来ます。

今回の例のように釘の抜き跡だけでなく、木材の凹みや僅かな傷にも応用可能です。埋めるというよりは膨らませて馴染ませていくイメージですね。

 ・水を使用して釘跡を目立たなくする実験

カリクギを引き抜いた釘跡、その周辺を水で濡らした布巾(又は雑巾)で
湿らせます。

釘を抜いた後の穴周辺に水を含ませて湿らせる。

★霧吹き等で水を吹きかけても良いですが、水が垂れてシミになってしまう可能性がありますのでご注意ください。あくまで釘跡を湿らせて木材を膨張させるのが目的です。

湿らせてすぐの状態。

開始早々に小さくなっていますね。
含ませてすぐでこの状態です。
カリクギ(K-2)の樹脂部分で若干凹んでしまった部分も一緒に戻りつつあります。

約一時間経過後…さらに目立たなくなる…!

水を含ませてから1時間経過

約1時間でこの状態です。
自然乾燥でここまで戻るとは思わず、「すごい!」と声が出ました。

もうほとんど釘跡が見えなくなっています。水の蒸発による木の膨張と収縮の効果で、馴染んでいる状態となり、完全に元通りとはいきませんが、ほとんど見えないレベルまで戻ります。

※集成材やMDF材ではあまり効果がありませんのでご注意ください。

更に一か月経ったら…?

実験開始から1ヶ月経過

1か月後、改めて確認したら、さらに釘跡は小さくなっておりました。
特に「K-2」の跡に関しては何処に打ったのかもわからなくなっています。

・合板でもやってみた。

前項では無垢材に直接打ち込んで比べてみましたが、次は「カリクギ」が一番よく使われる「合板」に打ち込んで実験をします。

合板でもカリクギの穴をが塞がるか実験。

 次は厚さ約2㎜の合板です。下地は無垢材を使用します。

実験に使用するカリクギ3種(K-1,K-1L,K-2)

打つ釘は前項と同じこの3種。
左から「K-1」・「K-1L」・「K-2」

合板+無垢材に3種のカリクギを打ち込んだ状態
カリクギを抜いた跡

しっかり穴が残ってしまっています。

しかし、無垢材に直接打ち込んだ時よりは、樹脂部(緑色の部分)の押し付けられた跡は残っておらず、釘の跡だけがはっきり残っている状態です。

穴の開いた合板に水を含ませていく。

水を含ませた布巾で釘跡を濡らします。

水を含ませてから30分経過。

濡らしてから30分経過した状態です。

無垢材の場合では、1時間経過してからでもなんとなく跡が見えていたのですが、合板だとさらに見えなくなりました。

無垢材よりも薄いので収縮が早いのかそれとも何か違う要因があるのか、木材に関しても勉強しないといけないなと痛感した実験結果となりました。

しかし、これ…実はとても凄いことなのでは…?(・Д・)

自画自賛ではないですが、「カリクギ」シリーズは使い方によっては相当すごい効果を発揮するのでは…?(; ・`д・´)
私たちメーカー側が知らないような使われ方しているのではないかとワクワクしますね!

・実は有名な方法でした。

今回ご紹介したこの方法、私(担当_R)は初耳で大変驚いたのですが、この実験後調べてみたら、木材を扱うお仕事の方は勿論、DIYを楽しんでいらっしゃる方々の間では大変メジャーな方法だそうです。(ちょっと恥ずかしくなったのは内緒です)

しかし、全く知らないで今まで「この釘跡はどうにもならないものなのか?」と考えたりしたこともあったので、まさに目から鱗な情報でした。 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

次回もお楽しみに★☆

担当 _R

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