作り方も特殊!!「カクシ釘」のつくりかた。

こんにちは。WEB・釘担当_Rです。
今回は弊社の代表製品「カクシ釘 F-22」製造過程の一部をご紹介いたします。
使い方や用途が特殊なカクシ釘は作り方までも他の釘製品とは違うところがたくさんあります。

その1「樹脂部分の製造」

「ペレット」と呼ばれる樹脂の粒を加熱し、専用の金型で成型(押し出し)していきます。

ちなみに、カクシ釘・カリクギ(K-2シリーズ除く)にはすべて樹脂製の頭がついていますが、それぞれ微妙に形が違います。

その2「釘への溝入れ加工」

カクシ釘の最重要部分である、「溝」
特殊な刃を使って釘一本一本に溝を入れていきます。この溝が入っていることで打ち込んだ後に頭を飛ばすことができるようになっているので、とても重要な作業です。

その3「釘打ち」

釘の頭を飛ばす為の溝を入れた釘を釘打ち機に投入して、機械を稼働。
釘と樹脂を合体させていきます。

釘打ち機から出てきたカクシ釘。

ザルに一旦受けるのは、樹脂と合体出来なかった釘や釘打ち機の中でどうしても発生してしまう微細なゴミを取り除く為です。
コンテナに入れる前にザルを数回振って、落します。

その4「選別」

コンテナ数杯分の釘が溜まれば、次は選別作業に移ります。

この作業が製造の中で一番大変です。

作業台の上に山盛りになったカクシ釘をひたすら人力で選別していきます。
この時に確認するのは釘の曲がり・釘のメッキ不良(黒ずんだ汚れのように見えます)・1つの樹脂に対して2本釘が刺さっていないか・樹脂の位置(上すぎても下すぎても×)・樹脂にゴミの混入や汚れが無いか等々…
大量の釘を相手に瞬時に確認して良品と不良品を分けていきます。

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その5「箱詰め」

選別が終われば次は箱詰め。大築の釘は1番小さい単位が「中箱1箱」となります。
(釘の種類によって中箱1箱に入っている釘の本数が変わります。)
ちなみにこの中箱の蓋部分に押してある日付印は上段が釘打ち(釘と樹脂を合体)した日、下段が選別・箱詰めをした日となっています。
この写真の場合だと【釘打ち⇒22年5月16日/選別・箱詰め⇒22年5月17日】という事になります。
このあと、中箱6箱を1組としてディスプレイ箱と呼ばれる箱の中へ入れ、さらに外箱のダンボールへ入れていきます。

完成!!!

一番外側のダンボールが外箱。
この外箱を開けるとディスプレイが4箱、ディスプレイを開けると最小単位の中箱が6箱入っています。
合計で24箱の中箱が入って、1ケースとなります。

これにてカクシ釘の完成までの工程がすべて完了となります!
カクシ釘・カリクギともにほぼ同じ順序で製造が進んでいきます。

カクシ釘とカリクギで唯一違うのは、「頭を飛ばす為の溝入れ加工」のみです。
加工作業がない分、カリクギの方が早く出来るかと思いきや、そういう訳でもないのが釘製造の難しいところです…。

ではでは。
今回も読んでいただきありがとうございました。  

担当_R

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