コラム バイオトイレの使用回数とオガクズ容量のおはなし

バイオトイレは臭いを出さず「し尿」の分解処理ができます。媒体として使用するオガクズの樹種は問わず、粉体であれば使えます。分解処理は約12時間で完了、サラサラオガクズに戻ります。
オガクズ交換は2-3カ月に一度、毎日の利用が少ないところでは半年~1年に1回の交換で充分な場合もあります。

オガクズは吸水できる量(保水上限)に限りがあるため、バイオトイレはオガクズのタンク容量によって1日当たりの使用目安回数が決まっています。
(※W-18型バイオトイレの場合、180Lのオガクズに対して、35回分(水分換算で11L、体積比6%)の使用目安です。)
バイオトイレ導入前における使用回数の検討がトイレを快適に使用できるかどうかの決め手です。オガクズと吸水量の関係はスポンジに水を含ませる状況に例えると分かりやすいかもしれません。

スポンジに水を注いでいくとどんどん吸収していきますが、ある量を超えるとスポンジの横から水がしみだしてきます。またスポンジの重量は水の含む量により増加します。
オガクズも同様にどんどん吸水しますが、スポンジのように限界点(保水上限)があります。限界点を超えたオガクズは12時間で処理(乾燥)しきれない状況が続き、オガクズの重い状態が続くことになります。この重みが負荷となり故障の原因になります。

実例で紹介すると、1日の上限2倍以上の使用をしている現場がありました。その現場のオガクズは激しく劣化し、臭いが出ることもありました。そのため通常2-3カ月のオガクズ交換が2週間に一度という高頻度になり、重量の増したオガクズが常に撹拝されているのが原因でスクリューやベアリング等に負荷がかかって故障が発生、修理も頻発化したという例があります。

機種選定の際に使用状況の判断を誤まるとたちまち手のかかるトイレになります。過剰使用が続くユーザー様にはトイレの増設か大きな機種への入れ替えをお勧めしています。快適で気持ちのいいトイレ空間を作るため、私どもに十分な相談をしていただくことが重要です。

バイオトイレ検討の参考になれば幸いです。

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