床暖房敷設工事例②/床暖房の施工方法について(床下編)

みなさんこんにちは、バイオトイレ担当のSです。床暖房も担当しています。

今日は床暖房工事の中でも目に見えない部分である、【床下施工】について書いていこうと思います。

床下作業の解説

床暖房設備は電気式のため、ヒーターをそれぞれ配線した電線とつなぎ合わせなくてはいけません。最終的には壁に設置したリモコンまで配線を伸ばして、接続します。

床暖房ヒーターの配線

カタログには結線図のイラストがあります。ヒーター、センサーとリモコンをつないでいるこの線は、現場では床下を通ってリモコンまで配線されています。

一部2階の現場やマンションなど床下スペースに入れないところは溝を掘って配線することもあります。この前ご紹介したお寺様の現場は溝を掘った現場ですね。

溝堀施工の事例紹介記事はこちら。
①床暖房施工/鹿児島県枕崎市編①
②床暖房施工/鹿児島県枕崎市編②

実際の床下作業

各センサーやヒーターを設置後に床下に垂らした配線をそれぞれつなぎ、一つのチャンネル(リビングやダイニング)にまとめた後、リモコンへと配線されたVVFケーブルにつなぐ。これが床下施工の手順となります。

床下での作業①

こちらをご覧ください。これは過熱防止センサー(セーフティーサーモスタット)の床下配線部分の写真です。
各ヒーターには900mmピッチの間隔でこのセンサーが配置されますので、例えば長さ2,700mmのヒーターには3つ入っている計算です。
そして床下でそれぞれのセンサーをつないでいます。

つなぎ目は防水コネクターとなっていますが、そのままでは床下に垂れ下がってしまうため、このように落ちてこないようにまとめておきます。
万が一、床下が何らかの原因で水浸しになってしまった際の漏電防止策です。
近くに根太(床下地の木材)があればそこに固定。
写真のようにグラスウールの断熱などでは結線バンドで止めた後、余長をグラスウールに差し込んで垂れてこないようにしています。

その後各ヒーターとつなげ、回路ごとにまとめます。まとめ方も住宅などはリビングで3枚のヒーター、以前紹介した寺院の場合などではヒーターの電流値が12A以下になるようにまとめています。

床下作業の仕上げ

床下での作業②

まとまったところでVVFケーブルにつなぐことになります。
VVFケーブルは屋内配線に一番よく使用される電線で、照明器具やコンセントなどもこのケーブルで配線されています。

これらの作業は電気設備の充電部(触ると感電するところ)を施工するため、電気工事士の国家資格が必要です。かくいう私も第1種電気工事士です。

今回、お見せしたのは、普段は目に見えない床下部分。
決して安い買い物とは言えない「床暖房」特に施工中の床下部分は何となくわかるけど、実際見るのは難しい作業工程の一つです。
お客様に導入して良かったと思っていただけるように、見えない部分でもしっかりと綺麗に施工することで、何か不具合があった場合すぐに対処でき、安心して使っていただけるようにと心掛けて日々作業をしております。

余談ですが…
※イメージ

床下に潜り込んで作業する際、大抵は息苦しさとホコリや木の屑、グラスウール(断熱材)の繊維との戦いになりますが、まれに蜘蛛や虫の類がいるときもあります…暗闇の中、作業用ランタンの仄かな明かりの中で遭遇すると大変驚きます。

私、Sは蜘蛛が大のニガテです・・・。

床暖房の紹介ページへのリンク
お問合せページへのリンク

Twitterもやってます

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次