貼るだけカンタン床暖房

みなさんこんにちは。床暖房・バイオトイレ担当のSです。
ダイチクの床暖房は、ヒーターの厚みが0.7mmの超薄型。ヒーターの上から新しいフローリングを貼るだけで、お手軽にリフォームが可能です。
既存床に直接貼れる薄型の床材(厚さ3.5mm~)もありますので、周囲の段差を気にせず床暖房を敷設できます。

今回は「上貼り工法」で床暖房を設置する工程をご紹介します。

※本ブログで使用する写真は実際の工事ではなく、サンプルヒーターを製作したときのものです。
※使用する床材は床暖房対応品を選定ください。

目次

リフォームの上貼り工法とは

上貼り工法とは、元々貼ってある床をそのまま下地として工事を行う方法です。
床暖房工事は、古い床材に直接ヒーターを貼り、ヒーターの上から新しい床材を貼ることで完成します。
既存の床に異常がある場合は修正が必要です。

メリット
・上から貼るだけでカンタンに施工が完了する
・工期が短い
・低予算

デメリット
・新しい床材の厚み分だけ床が上がるため(3.5mm~1cm程度)ドアの調整などが必要な場合がある
・既存床がデコボコしていたり、一部凹んでいるなど、問題がある場合は施工ができない(下地調整が必要のない現場に限る)

この工法以外に既存の床をすべて撤去し、下地から組みなおす方法従来の工法もありますが、それはまた別の機会に・・・。

リフォーム現場における床暖房工事の手順

  1. 既存床の異常の有無を確認
  2. ヒーター位置をマーキング、配線経路やセンサーの位置を決める
  3. 配線やセンサーを埋め込むためのスペースを作る(溝切り・座掘り)
  4. ヒーターをウレタンボンドで貼り付ける
  5. 新しい床材を施工し、リモコンを取り付け、試運転で問題が無ければ工事完了

① 既存床の異常の有無を確認
現場では、床暖房を施工する範囲の床上をくまなく歩きまわり、既存床の異常の有無を確認します。
床なり沈み込みがないか、床暖房ヒーターを傷つける突起等がないかを入念にチェックします。(かなり重要な工程です)

② ヒーター位置をマーキング、配線経路やセンサーの位置を決める
ヒーター端子は7mmほど座掘りして埋め込む必要があります。
センサーやリモコンに通う配線も溝掘りをしていくので、それぞれの位置をマーキングします。

③ 配線やセンサーを埋め込むためのスペースを作る(溝切り座掘り)
溝切りや座掘りは専用の電動工具で行います。

④ ヒーターをボンドで貼り付ける
床暖房ヒーターは、ウレタンボンドを裏側全面に塗布して貼り付けます。
全面にボンドを塗る理由は、施工後の浮き上がりから出る音鳴りを防止するためです。

ここでしっかりとヒーターを押さえ、ヒーターの下でボンドが盛り上がらないようにします。(ボンドが透けて下地がうっすら見えるくらいがポイント)
次の作業までボンドを乾かす必要があるため、約一日、時間を空けます。

⑤ 新しい床材を貼る
ヒーターのボンドが乾いたら、ウレタンボンドと釘を併用して新しい床材を貼り付けます。ヒーターは左図の白い部分であれば釘打ち可能です。

新しい床材の施工時に打った釘が、ヒーターを傷つけていないかをテスター等で確認します。床暖房用リモコンを取り付けて、試運転で問題が無ければ工事は完了です。

まとめ

ダイチクの床暖房工事は
・貼るだけで簡単に床暖房が実現
・既存フローリングにも直接貼れる
・上貼り工法が工期も短く低予算

ピンポイントのリフォームでも床暖房を実現でき、薄型床材との組み合わせで周りとの段差も気にせずお使いいただけます。

ご相談だけでも承ります。リフォーム業者を決めていない場合でも、弊社から施工業者を紹介できます。是非お気軽にお問い合わせください。

参考資料

リフォーム用薄型フローリング(ダイチク調べ)

大建工業株式会社
 商品名:サーモプラス
 サイズ:厚み3.5×巾145×長さ900㎜
朝日ウッドテック株式会社
 商品名:アネックスST スマートハード
 サイズ:厚み8.5×巾145×長さ909mm

※床材選定の際は弊社または設計事務所様、工務店様等にご相談ください。

おまけ

マンションのリフォームでは、クッションパッド付きの薄型フローリング材を使用しています。その場合はボンド貼りだけで止めていきます。
その際の床材浮き防止には、弊社のカリクギK-2がオススメです(右図参照)

フロアのサネ部分に釘が打てない場合などに、カリクギは力を発揮します。
ボンドを貼り終えたら、フローリングの溝加工がされている部分にカリクギを打って、床材を押さえます。ボンドが乾いたら釘を抜き、釘穴も目立たず綺麗な仕上がりとなります。

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